JG H&K SL-8 + x3 scope レビュー 【スタンダード電動ガン】
見てくださいこの現代銃でありながら、どこか近未来を思わせるデザイン!かっけぇーw
はい。という事で。今回ご紹介するのは、G36シリーズを民間市場向け仕様にしたライフル、SL8をレビューいたしますよノ
当方がこの銃に出会ったのは、2007年か、2008年頃だったと思います。当時動かなくなってしまったUZIに変わり、G36Cを中古で譲り受けて採用したわけなんですが、 購入した時点で既に、ラージバッテリー化の為にラージハンドガードが装備してあって、あまりのフロントヘビーにG36Cの固定銃床化を考えていました。
そんな理由でカスタムパーツを探していた時にこのSL8と出会い、完全に一目惚れしてしまったわけです(苦w
まぁ当時は万年金欠の貧乏学生だった為、STAR製のSL-8フルコンバージョンキット(確か50000円くらいだったとおもう)を買うお金もなく、 固定銃床化の計画は立ち消えしてしまったんですけどね。
それからはSL8は幾度も欲しい銃ランキングに上がっては来るものの、価格と入手の困難さから、なかなか手が出ないモデルだったんです。
事が動いたのは今年(2012年)の8月。中華メーカーのJG(Jing Gong) Airsoftさんが、約25,000円と言う低価格で発売を発表。 今にも喉から手が出てくるんじゃないかと言う勢いで購入を検討するものの、9月10月は軍資金が確保できなかったものの、どうにか今月購入に踏み切れました。
今回は、Twitterの方で、フォローを頂いている沖縄のGUNSHOP、AIRSOFT97さんで、調整・保証付きモデルを26,800円にて購入させて頂きました。
ちなみに、スゴく有名な銃でもないので、実銃について紹介しておきますと…。 1996年にドイツ連邦軍に正式採用されたG36を1998年、民間市場向けにセミオートマチックのみのライフルとして発売したのがこのSL8シリーズです。 日本国内ではSTAR社製のフルコンバージョンキットが最も有名かと思われますが、そのキットの名称がSL-8、SL-9となっていた為、国内ではSLの後にハイフンを入れ、8、9と続く表記が一般化されていますが、 実際はSL8と間にはハイフンを入れず、SL8の後に-[バージョン番号]が入るのが正式な名称です。 (出展:H&K USA ホームページ内、SL8-6ページ等) |
今回購入したSL-8 + x3 scopeは実銃では最もスタンダードとなっているSL8-4が元になっているようです。
また、銃名になっているSLはセルフローディングの略で、H&K社では、代々民間向けに仕様を変更した自動装填式のライフルにこのSLの頭文字を付けているようです。
(詳細に関してはBlogの記事にて取り上げていますので、そちらをご覧ください。)
沖縄からはるばる3日かけて届きましたw
まぁ予想はしてましたが、味気ネェ・・・。思った通りのダンボール箱(苦w サイズは1083mm×300mm×80mmとさすがフルサイズだけあってデカいです!
様々な手違いか重なりまして、局留めでお願いしていた荷物が危なく宅配されそうになったりでバタバタとしてしまい、結局20時過ぎに郵便局に取りに行ったわけですが、とっぷり日の暮れた時間に郵便局から1mを超える箱を抱えニヤニヤしながら駐車場に向かう、おっさん…。さぞかし怪しかった事でしょうね…(苦w
おぉ〜(惚w
蓋を開けると黒い発砲スチロール(?)でしっかりと本体を保持してありました、高評価ですねー。発砲スチロールは様々な形の物を組み合わせて梱包してあり、使いまわしが出来るように作ってあるんだろうなぁと想像できます。
内容物は本体、20連マガジン、バイポッド、バッテリー、追加用バットパット×5、調整器具らしきもの×2、でした。
驚いたんですが、説明書らしき物は一切入ってないです。コレは確かに上級者向けですねー。
う〜む、やはりカッコいい(惚々
なんていうんですかね。個人的には近代銃ここまでデザインのバランスが整っている銃って少ないと思うんですよ。軍用銃はどうしても利便性を追求されますから、デザインのバランスよりも、使い勝手やコンパクトさなんかが優先されてると思うんですよ。一世代前の軍用銃には結構バランスのいい物もあるんですけどね。まぁ一番大きいところは最近の軍用銃ではあまり固定タイプのストックを採用する事が少ないのが原因だと思うんですけどね。
まぁ、このSL8は軍用ではなく、民間向けのスポーツシューティング用ですから、そこまで利便性の追求の必要がないんでしょうね、あくまで個人的な見解ですけど(苦w
早速WEのG39と並べてみると、バランスの良さがより引き立つと思うんですけど、どうですかね?
あとG39で見慣れている長さなはずなんですが、想像以上にスマートに感じますね。原因は後々ご説明しますが、比べると意外と細身ですw
完全に真上からの撮影が出来ないので、遠近法でG39が短く見えると思うんですが、長さはほぼ同じです。39の方が2cm弱長いですね。
それでは引き続き各部の詳細に参ります。
まずバレルです。一般的には狙撃銃に見られるスタンダードよりも肉厚なブルバレルを装備しています。どこかH&K社のPSG-1を連想させる雰囲気が出てますよね。
アウターバレルは金属製で表面に少し変わった加工がしてあります。 加工法を調べてみたのですが、イマイチはっきりとは判らず、言葉だけでの説明になってしまうのですが、銃口と水平の向きに銃口からレシーバーの方へ均等に凄く細くて浅い溝が規則的に掘られています。 手で擦るとキュッキュッと音がするくらいの細かい加工です。手触りがシルク生地みたいになってるんですよね。不思議です。
多分表面の空気と接する面を増やし、放熱効果を上げる為の加工なのかなーっと思うのですが、実際の所は不明ですね。 今後追加調査していきたいと思います。
マズルフェイスはもう完全に狙撃銃のそれですねw
先端にはフラッシュハイダーは無く、テーパー加工が施されています。まぁ元々の使用弾薬は.223Rem弾な上、銃身長も長いのでそれ程フラッシュファイヤも残らないんでしょうね。
まぁフラッシュハイダーが付いていないので、このままではサイレンサー等を装備する事は出来ません。
続いてはハンドガードです。コレは、G36と同じスタンダードタイプの6ホールタイプのハンドガードですね。
↑で"スマート"と書いたんですが、原因は多分このハンドガードです。G39はハンドガード下部にバイポッドが固定されているので、太く見えるのかな? と思い、並べて比べてみると、明らかにこのSL8のハンドガードの方が細く作られています。 というか、G39のハンドガードが太いんです。このハンドガードとマルイさんのG36C用のハンドガードは太さにさほどの差異はありませんでした。
ちなみに、コチラのモデルには、脱着可能なバイポッドが同梱されています。
コチラがその付属のバイポッド。デザイン的にはスタンダードモデルに取り付けられている物と同一の物になります。単体の重量は、238g
装着すると、完全にスタンダードモデル用のハンドガードになりますねw
もちろん、バイポッドは可動します。ただ、剛性の面ではG39の物の方が優れています。コチラはバイポッドで銃を立てると若干ですが脚間が広がります。
それと、G39のものではしっかりと作動していた閉じる為のスイッチ部分が、コチラのバイポッドは非常に鈍く、カチッとは行きません、グニュっと押し込んで、はずれたかなー? と軽く動かして確認する必要がありまね。
ハンドガードの固定ピンまマルイさんの0リングで留めるものとは違い、抜け落ち防止のツメが出ています。これならいつの間にか落ちて無くなっていた! なんて事故が減りますね。
ピンを抜くことで、ハンドガードを前方に引き抜く事が出来ます。このモデルは使用バッテリーがミニタイプバッテリーですので、ハンドガード内に収納します。
最近の海外製電動ガンは意外とバッテリー付属っていう商品が増えているようで、このJGさんのSL8にも最初から容量1100mAHのGOLDEN EAGLE社製のニッケル水素(NI-MH)バッテリーが付属していました。 GLODEN EAGLE社はどうやら製造の下請けの会社のようで、JG以外にも中華系メーカーと関係があるみたいですね。
しかし、ミニバッテリーサイズでラージバッテリーと容量がかわらないとか便利な世の中になったものだ(今更
こちらの重量は129g
ハンドガードを外すした状態。
バッテリーはレシーバー側の一番端にあるカギ型の突起にコネクタの出てない方を引っ掛け、バッテリーコネクタを本体側に接続して、バッテリーの丸みで出来た本体との隙間にコードを通すようにしておくと簡単にハンドガードを戻す事が出来ます。
ちなみに上で紹介したアウターバレルはレシーバー側とは独立している為、取り外し可能です。
アウターバレルパーツの長さは29cmです。
アウターバレルを取り外すと真鍮製のインナーバレルが顔を出します。インナーバレル長はM14と同じ450mmです。基部の部分からは20cmほど露出しています。(ハンドガードを取り付けたときにハンドガードから飛び出すのは約8.7cm) 個人的にはサプレッサーに付け変えたい気分ですね(苦w
根元は一般的な14mmの逆ネジ仕様なので、各社が販売しているエクステンションアウターバレルを利用すれば、サイレンサー等を装備させる事も可能です。
続いてはレシーバー部です。
粗めのザラっとした梨地加工で非常に手触りがいいですね。色もG39より濃く、しっかりと黒いです。
それと、これは凄く驚いたんですが、非常に剛性が高いです。もしかしたら本家マルイさんのスタンダードG36Cより高いのではないかと思うほどに軋みがほぼありません。ただ、比較対象のG36Cは既に発売から10年のモデルなうえ、当方がサバゲー等で酷使しているので、その点を鑑みる必要はあると思いますが。
ただ、ストックの基部とハンドガードの基部当たりを持って捻るような力をかけても、一切軋むような事はありませんので、これはもしかしたら、使用されている樹脂が通常の強化プラスチックではないかもしれませんねー。
非常に高評価です。 それとHOP調整についてですが、このモデルでもマルイさんと同じ様に、レシーバー上部に配置されているダミーのチャージングハンドルを引くとエジェクションポートが3cmほど開いてその中にHOPの調節ダイヤルがあります。
この辺りの感じは丸々マルイさんのそれって感じですね。
まぁ仕方は無いのですが、やはりこの本来ならモデル名などが入る部分がのっぺらぼうというのはさびしいですね。G39を購入した際に付属していたシールタイプの物があるので貼ろうかとも考えたのですが、実銃がどういった刻印が入ってるかも分からないので、現在は保留中です。
本体刻印がない分、なんだかこの注意書きシールがいい感じに引き立て役になっているのが不思議なところですねw 全て英語で書かれているので、パッと見の雰囲気を崩さないのかも。しばらくこのままでもいいかなって思ってます(苦w
トリガー、セレクター周辺です。
引きで見ている時はいいんですが、こういう風にアップにしてみると分かるとおり、意外と細かい傷等が多いんですよね。まぁ分かって買ってるんで、いいんですけど。写真写りは微妙ですよね(苦w
それはさて置き、トリガー、セレクター共に金属製パーツです。見難いですが、一応ボルトキャッチリリースボタンもあります。
あと、本来実銃のSL8はセミオートオンリーな為、セレクター部はS=Fの2点文字タイプなのですが、このモデルでは、お馴染みの弾丸マークのセミ・フル可能となっています。アンビタイプなので、左右どちらからでも操作可能、操作感は少々渋めですが、各ポジションでカチッカチッと止まるので非常に操作感はいいですね。
セレクターを45度時計周りに動かしてセミオートポジション。
セミオートポジションから、更に45度、セーフティから90度時計周りに動かすとフル・オートポジションになります。
個人的に、仕上げは全体的に大変高評価なのですが、唯一このマガジンハウジングの部分。
上に見えているレシーバー部分と見比べて頂けるとわかると思うんですが、明らかに梨地加工が潰れてます。 搬送中に擦れたのかとも思いましたが、両面こんな感じに梨地加工が潰れ、ツルツルした手触りになっており、メーカー出荷時からこのような状態だった事が予想されます。
まぁたまたま自分の固体がこういった症状のなのかも知れないですが、若干残念ですね〜もったいない!
あ、仕上げは悪いですが、マガジンの保持はガタツキが少なくイイ感じです。まぁ使い込むとそうは行かないかも知れませんが、マルイG36Cと比べるとガタツキは半分程度に減ってます。
付属しているショートマガジンは、装弾数20発のノーマルタイプマガジンです。
と言っても実際撃てるのは18発ですね。2発はチャンバーまで上がりませんので。
ご覧いただければ分かるとおり、つや消しのしてある黒のプラ製でシースルーにはなっていません。まぁコレばっかりは致し方ないでしょうね。
あと、短い為か本体への装着に若干ですが難があります。カチッとロックが掛かるまで押し込んでやらないとマガジンがポロリしますね(苦w
ショートマガジン単体での重さは75gとさすが軽量です。
もちろん、マルイのG36シリーズに対応したマガジンであれば、問題なく使用可能です。
画像はマルイ製の480連マガジンです。手持ちではG&P製の130連マグも問題なく利用できました。
続いては、SL8でもう一つの特徴的な変更点である、サムホールタイプの固定ストックです。
SL8の近未来的な雰囲気を与えているもっとも大きな部分だと自分は思います。なんかSF系のアニメとかに 出てきそうじゃないですか?(苦w
まぁそれは置いておいて、仕上げはレシーバー部よりもキメの細かい梨地加工になっていて、サラッとしてます。ただ、握り部分の側面から前面にかけてのみ、シボ加工が施されており、滑りにくくなっていますね。
バットプレート部分ですが、個人的にはラバー加工してあればなーと思ったのですが、そういった加工はされていませんでした。スイベルが付いているパーツは金属製なので、強度は問題ないと思います。さらに金属パーツとストック本体の間に挟まれているのが、射手にあわせて長さの調節の可能なバットプレートのスペーサーです。こちらはプラ製になります。
画像の下にある楕円形のくぼみにはHKのステッカーが本来張られているのですが、無論、付属品には無いです。まぁ仕方が無いとは言え、ちょっと残念だったりもします(苦w
長さの調節は画像内に見えているヘックスタイプのネジを取り外して行います。
ネジを外すと後方にバットプレートのパーツを引き抜く事が出来ます。ちなみにスペーサーの最低枚数は1枚です。この一枚を抜くと、ストック本体とバットプレートの間に溝が開きます。あと上下の向きがありますので、少なくともスイベルの付いた金属パーツは取り外さない方がいいです。
追加できるスペーサーは最大5枚です。1枚の厚さは1cmなので、最大5cmストックを長くする事ができます。スペーサーにも一応上下がありますので、よく確認しつつはめ込む必要があります。
スペーサー1枚の重量は25gでした。
スペーサー1枚の重量は25gでした。
最大延長である6枚のスペーサーを入れた状態です。
ちょっと不恰好・・・(苦w
自分は1枚で問題ないので1枚にしてます。
ストック上部にはチークピースが設置されています。
チークピースは安定してスコープを覗く為に頬付けを行うパーツですね。実銃も固定式のチークピースなので、仕方は無いのですが、やはり調整が可能なようにして欲しかったです。自分にはちょっと高いですね。
上部に2本あるビスを外せば取り外すことも可能です。
さて、続いては今回もう一つの目玉だったりする、×3スコープ内臓キャリングハンドルです。
AIRSOFT97さんでは、このキャリングハンドルの他に、36Cのようなローマウントレイルタイプと、 SL8-1のようなレールが銃口の上当たりまでロング化されているスーパーロングレイルタイプも販売されて いるのですが、前々からこのスコープ内臓のキャリハンっていうものがどんな感じか気になってまして、 今回はこちらのモデルにしました。
仕上げはレシーバーとは違い、サンドブラスト加工のようなキメの細かいザラザラっとした仕上げしなっています。スコープ上部には、バックアップ用のダットサイト等を装着できるようにピカティニー規格のレールが配置されていて、世に言う2階建てと呼ばれる状態に出来るわけです。
気分的には小型のオープンタイプダットサイトを載せたいところですねーw ただ、実はどういった物かが知りたかっただけなので、今後レールをローマウントショートレイルに交換して、別にスコープを載せる予定なので、しばらくは構わないと思います(苦w
レティクルの調整は上の画像の側面に開いている六角ネジでウィンテージを、右画像のキャリハン上面にある六角ネジでエレベーションを調整できます。コレは実銃どおりですね。
イマイチ分からないのはこの上面の刻印、TとHなんですよね。HはHighかなと予想は付くのですが、そうなると普通対応するのはLowのLですし。ドイツ語ではHとTなのかと思って調べてみたんですが、下はunterなので、頭文字はUなんです。ちなみに上下がoben unten、高低だとhohen niedrigesなので、当たらないんですよね。 一つ気になるのは、深いがTiefeなので、深い浅いかと思ったんですが、浅いはSeichtなので、イマイチよくわかりません。高い、深いなんて表現をするのであれば、H Tという表記になるのかも知れませんけどね。
あ、簡易的なものではありますが、一応上面にはアイアンサイトも設置されています。
まぁ狙いやすさと言う点では微妙です。フロントも厚いですし、前後間も短いですから、ホントにバックアップって感じですね。
さて、いよいよ、気になるレティクルでございます!
なかなか撮影するのに苦労しましたが、どうにか撮れました。スコープを覗き込むとレティクルはこういった感じになっています。
対物レンズ径が1cm程度しかない割には明るく見えますね。
調べてみて知ったのですが、このスコープ想像以上に多機能でした。右の画像の通り、200m〜800mでの狙点がちゃんと盛り込んであるんですね! 更に簡易的ではありますが、距離を測る為のレンジファインダーのまで付いちゃってます。まぁ、エアガンでどの程度役に立つかと言えば、ほぼ無意味ですけどね(ぁw
と、まぁ、なかなかスコープ単体の性能はいいではないかと思ったのですが、そんな事は一発で吹き飛ぶ問題がggg(汗
レティクル斜めってます!!!
ありえん・・・これはありえん・・・(涙
うん、まぁどういうことか説明いたしますと、スコープを覗き込むと上の画像のように、半時計周りに20度程度傾いた状態でレティクルが見えるわけです。
しかもコレ、エレベーションを調整しようとすると、更に斜めります(苦w
購入時は気になる程斜めになってはいなかったのですが、スコープの調整をしようとエレベーションの六角ネジを回したら、斜めってました。あわててテンションを手一杯下げたんですが、この状態で固定されてしまいました。
原因は、実物のキャリングハンドルだと、内部のスコープのネジが当たる部分が平らに加工されているんですが、このJG製のスコープにはそれが無く、ネジの頭が当たる部分に謎の出っ張りがぐるっとスコープの表面に施されていて、それにネジが当たってクルクルとスコープ自体が回ってます。
まぁ所詮は実物のパチモノのパチモノ・・・という事ですかね。
と、いう事ではっきり言ってこのキャリハンスコープはお勧めできません。
ご購入をご検討の方は、ショートローマウントベースタイプか、スーパーロングレイルタイプの購入をお勧めいたします。
あぁ、あともはや些細な事ですが、右の画像のように、キャリハンをレシーバーに固定する為のネジを取り付ける部分のワッシャー(というのだろうか?)がありません。後ろ側の2箇所にはあるのに、一番前のこの変形型の所だけありません。(最初から無い事をショップさんに確認済み)
もはやどうでもいいことですけどね(苦w
まぁ、当初からマルイさんのローマウントベースに交換するつもりだったので、よしとします。 やはり、工学サイト関係は下手な海外メーカー製ではなく、そこそこの実績のある国内または海外のメーカーの物を購入した方がいいという事を学んだので、それで良しとします。 ちなみに左の画像はマルイのトーマウントベースに換装した状態です。問題なく取り付けられますよ。
○実射○
計測は気温16度、湿度45%の室内にて計測しました。
○フィーリング○
全体ディティールの所でも紹介したとおり、デザインのバランスが非常にいいと思うSL8ですが、重量のバランスもスゴくいいです。全体重量はバイポッド無し・ショートマガジン・ストックスペーサー1枚の状態で3260gと、WEG39とほぼ変わらない重量にも関わらず、固定ストックのおかげでG36シリーズでは異例のフロントヘビー感がほぼありません。添える両手に均等に力を入れるだけで支える事が出来るので、ストックを脇に挟んで、前に倒れそうになる銃を支える必要もなく、非常に楽に構える事が出来ます。
ただ、誠に残念な事にキャリングスコープのアイレリーフ(接眼レンズと眼の距離)が短く、2〜3cm程度しかない上、チークピースが高すぎてかなり頬の高い位置を当てないとスコープが覗けません。早急な別のオプティカルサイトの導入が望まれますね(苦w あと付属のバイポッドは高すぎて折角ショートマガジンを付けて伏せ易くなっているのに意味がありません。まぁ、先にも書いたようにバランスがいいので、バイポッドは多分必要ないかと。
さて、早速撃ってみると、セミオートの切れの良さがマルイのスタンダードとはだいぶ違い、非常に軽快です。調べてみると、どうやらJGさんでは、べベルギアの逆回転防止ラッチの掛かる歯の枚数がマルイ純正が通常4枚の所、倍の8枚の物を使用しているようです。(今回購入させて頂いたAIRSOFT97さんのブログの方で紹介されています。) 理屈は難しいので、ここでは割愛しますが、簡単に言うと、初弾の発射後のピストンをロックするタイミングを早くして、次弾発射までのタイムラグを無くしているっていう事らしいです(微妙な知識)。
フルオートはマルイさんのと、さほど変わるような感じはしませんでした。
引き続き詳細なデータに移ります。
○初速・威力○
まず、初速です。いつも通り、X3200で、SUSさんの0.20gECOBB弾を適正HOPで10発ずつ、2ラウンド計測しました。
1ラウンド目(m/s) | 2ラウンド目(m/s) | |
1発目 | 95.07 | 95.23 |
2発目 | 95.91 | 93.97 |
3発目 | 94.87 | 95.55 |
4発目 | 90.22 | 96.64 |
5発目 | 95.19 | 95.79 |
6発目 | 95.27 | 95.19 |
7発目 | 94.48 | 96.96 |
8発目 | 95.79 | 95.63 |
9発目 | 96.27 | 95.99 |
10発目 | 95.71 | 95.91 |
1ラウンド目の平均初速は94.88m/s。平均ジュールは0.9J。
2ラウンド目の平均初速は95.69m/s。平均ジュールは0.92J。
最大初速は96.96m/s(0.94J)、最低初速は90.22(0.81J)。
初速情報を修正しました。今回購入させて頂いたAIRSOFT97さんでは、90m/s程度に調整して販売との事だったので、掲載していた旧データの80m/s後半の数値に疑問を感じ、計測に使用したX3200の電池を新しい物に交換し、 若干強く掛かっていたHOPUPを緩めて計測したところ、上記のような90〜96m/s程度の初速を確認できました。
20発計測した内、1発のみやけに初速の低い弾が計測されましたが、基本的には10発での初速差は2m/sほどですので、気になるほど弾がバラけるといった印象は無いですね。安定した弾道です。
(2013/01/10修正)
○連射速度○
連射速度の方も修正しました。
連射速度はマガジンに10発、BB弾を装填し、フルオートで打ち切る。という方法で計測してあります。
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | |
計測値(RPS) | 12.26 | 12.28 | 12.02 | 12.10 |
(2013/01/10修正)
○グルービング○
やっとグルービングデータを採れました!
お待たせしてしまいまして、大変申し訳ありませんでした(陳謝
・計測条件
今回も長物ということで、M9の際に使用した屋外のシューティングレンジを使用、距離は25m。ターゲットにはマルイさんのプロターゲットを使用しました。
ちなみに25mレンジだと、マルイのプロターゲットはこんな感じです。もうねハッキリ行って肉眼では無理w
ましてや、レティクルの斜めって、調整できない3倍スコープでは絶対無理という事で・・・。
スコープ載せたったww
はい。茶番すいません(苦w
トップレールをマルイさんのG36Cのレイルに交換後、マルイのプロスコープズームを載せて狙いました。
一応、風の少ない時を見計らって計測しましたが、それでも屋外ゆえ、微妙な風はあるので、0.25gのBB弾を使用し、HOPUPは適正に調節、 スコープの倍率は6倍でゼロインし、体勢はプローンにての計測です。
1ラウンド10発、3回計測した結果が以下の通り。
回数 | 命中数 | グルービング | 中央からの距離(最小-最大) | 実物 |
1st | 10 | 116mm | 7mm - 74mm | ● |
2nd | 10 | 123mm | 9mm - 70mm | ● |
3rd | 10 | 90mm | 6mm - 57mm | ● |
しかもこの値も、ウィンテージダイヤルが壊れているスコープで、風が吹く中計測したものなので、ちゃんとしたスコープを載せて、無風状態で計測すればもっといい値がでるかもしれませんねぇ。
まぁ、十分アウトドアフィールドでも通用する性能だと思います!
(2013/01/13追記)
□DATA□
- 中国 JG(Jing Gong)製
- 18才以上、可変HOP UP仕様
- 使用弾、6mmBB弾
- 全長、983mm(バットプレートスペーサー1枚時)〜
- 重量、3260g
(バイポット無しショートマガジンスペーサー1枚時)〜 - 装弾数、20発
- 価格
x3 scope 約24,300円〜 low mount rail 約24,300円〜 super long top rail 約23,800円〜
○総評○
はい、グルービングを計測してやっとまともな総評が書けますよっと(苦w
計ってみると初速、集弾共に性能は十分実用可能な、"セミオートスナイパーライフル"ですね!
25mで10cm円を十分狙える精度はマルイの電動にもヒケを取らないと思います。
中国製という事でやはりそこかしこに"粗"が見えるのですが、それを差し引いても、このカッコよさは十分堪能できますし、 コンバージョンキットを購入し、G36Cを崩してまでSL8に変更する事を考えれば、調整込み26,000円という価格で購入できるのは、十分なコストパフォーマンスだと思います。
あとの問題はやはり寿命ですね。特にメカボックス周り、ギアがどの程度持つのかこればっかりは、月日が経たないとわからないので、その辺りは追跡調査していきます。
近未来的なフォルムのセミオートスナイパーライフル、外観、性能共におススメですw(スコープは除くw)
フィールドで注目を浴びる事間違いなしですよ!!
(2012/12/11:ページ作成)
(2012/01/10:初速・RPSデータ修正)
(2012/01/13:グルービングデータ掲載、総評修正)
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