S&W M629 Classic

マルシン S&W M629 クラシック Xカートリッジ仕様 レビュー 【ガスリボルバー】

アナコンダ以来、マルシンさんのリボルバーとは、何かと縁があるようでw
このM629は私のコレクションでは3挺目のリボルバーとなり、 マルシンさんのリボルバーはM60チーフの続いて2挺目となります。
チーフを買ってから、大型のカートリッジリボルバーも欲しいなぁと思っていたのですが、 マルシンさんの大型リボルバーって人気で結構友人達が持ってるんですよねw
なるべくダブらせたくないと言う気持ちと、でもあまりゴテゴテしたのは好きでは無いって言う気持ちも あったりして、なかなか手を出せずにいたんです。
そんな時にマルシンさんが、新しく”]カートリッジ”という新造カートリッジバージョンでM629を 再販するという情報を聞き、待ってましたと予約して購入しました。

オーバーオールビューレフト オーバーオールビューライト
包装を解いて箱から出した時の第一声。

「ちゃ、ちゃちぃ!?」

プラスチック感満々ww 全体的におもちゃ感全開ですよ(汗
まぁ、おもちゃなんですけどね(苦w
実はアナコンダ的な雰囲気を期待していたのは内緒です・・・。
1万円以下と言う価格設定では、まぁ致し方無い事かも知れませんが。

パッケージ
予算削減の為か、パッケージの写真は白黒でした。

付属品
付属品はB6サイズ二つ折の説明書と、マルシンのカタログ、 ホップ調整用の六角レンチ、あとBB弾が少しだけでした。

無理やり入ってた?
箱の方にも予算削減の煽りが。
専用の箱ではないらしく、フロントサイトが入ってたところは無理やり押し込んだ感が満々w
無理やり入ってた?その2
リアサイト側もフロントと同じく無理やり押し込んだ後が。
こんな風に予算を少しずつ削減して、1万円以下と言う低価格を実現した訳ですね。
マルシンさんGob Job!!


バレル左 バレル右
バレル長に関して、特に言及はされていませんが、おそらく5インチバレルだと思います。
M29と言うと、映画『ダーティハリー』でクリント・イーストウッド氏が演じる主人公、 ハリー・キャラハン刑事が愛銃として使用しているイメージが強いのではないでしょうか。
ただ、今回紹介するM629は皆さんお馴染みのバレルでは無く、 エジェクターロッドハウジングをバレル先端まで延長した フルラグバレルと言うバレルを装備したバージョンです。
実銃においてはこのバレルシュラウド(錘)が、 リコイルの際のマズルの跳ね上りを抑える効果があるようです。
左の画像、バレルの左側には社名「Smith & Wesson」と、使用弾である「44 Magnum」の刻印があり、 右の画像のバレル左側にはモデル名の「629 Classic」が刻印してあります。
ちなみになんですが、実際には【黒い】M629と言うモデルは存在しません。
元来M629とは、M29のステンレスバージョンを表している為、フレームは【銀】になるわけです。
これ以外にも、素材にスカンジウム合金とチタンを組み合わせた軽量モデルのM329があります。
この事は購入以前から知っていましたが、なんで黒を買ったかと言うと、旧モデルなんですが、 銀のM629を持ってる友人が居たんですよね〜(苦w
もしかしたら、自分の個体だけなのかも知れませんが、 社名のSとモデルナンバーの6の上の辺りが若干潰れてしまっています。
サイドプレート刻印 サイドプレートにはS&W社のロゴが入っています。公認モデルなので、ロゴはリアルです。
製造元刻印 製造元刻印はMADE INがJAPANに変わっている以外は実銃のそれと同じになっています。


サイト
フレーム上部には反射防止用のセレーションが切ってあり、 フロントサイトにはレッドランプ・・・赤入り傾斜(以降RR)が入っています。 サイティングのし易さはそこそこ、リアサイトの門が背が低く、 瞬時のサイティングには慣れがいるかなぁと思いますね。 あと若干RRの位置が低く、直線で覗くとRPの上に黒い部分が見えて、 どっちに狙いを会わせればいいのかわからないって言うねw
フロントサイト ちなみにこのRRですが、別パーツをはめ込んであるので、横から押すと抜けます。
自分の個体はこのRPのパーツが緩く、トントンと衝撃を与えるとぽろっと取れてしまい、 仕方ないので瞬間接着剤をほんのちょっとだけ付けて止めちゃいました。 あと、このフロントサイト自体も結構緩く止めてあって、左右にカチャカチャと動くんですけど・・・(汗
リアサイト リアサイトはアジャスタブルサイトになっています。
しかし、左右には側面のネジで調節可能ですが、上下にはバネが入っておらず、 上面のネジを緩めても高さが変わりません。なんでそんなところで手を抜いたかなぁ・・・(苦w  ちなみにこのリアサイトのパーツはダイカスト製なので、削ってバネを入れるのは面倒そうです。


マズルフェイス
マズルフェイスですが、マズル内のライフリングは再現されておらず、 なんだかノペっとしたマズルフェイスになっています。
特にインナーバレルも塗装されておらず、マズルを覗くと奥に真鍮色のバレルが見えていて、 ちょっと残念です。
バレル上部、サイトの根元辺りに穴が開いてます。実銃にあるのかどうなのか判らないんですが、 とりあえず、何の意味があるのか判りません。中を覗くとサイトの根元が見えているんですけどね。


トリガー
トリガーはダイカスト製で、幅は9mmと若干肉厚ですが、 いい具合な曲面になっているので、指にフィットします。
ダブルアクション(DA)、シングルアクション(SA)共に特に引っ掛かる感じも無く、 フィーリングはとてもいいです。


ハンマーレストポジション
DAポジション

ハンマーとトリガーのレストポジションです。
ハンマーは操作部の幅が広く滑り止め加工もしてある為、扱いやすいです。
M629はDAリボルバーなので、この状態からトリガーを引く事で撃つことが出来ます。
DA時のトリガーストロークは約1.5cmくらいで、トリガープルは約4kg。

コックポジション
SAポジション

こちらがコックポジション。
ハンマーノーズはしっかりと再現されています。
デコッキングは実銃と同様にハンマーを押さえてトリガーを引き、 シアーを解放して、ゆっくりハンマーを戻す事で可能です。
SA時のトリガーストロークは約1mm。トリガープルは約1kg。


サムピース
サムピースはノーマルタイプのサムピースです。
矢印方向に押し込むことでシリンダーのロックが解除され、スイングアウトすることが出来ます。
ちなみにS&Wのリボルバーはシリンダーがスイングアウトされた状態では、 サムピースがトリガーとハンマーをロックするのですが、このM629ではしっかりと再現されています。


グリップ
グリップは木目調に塗装されたプラです。
S&Wの刻印の入ったメダルのパーツが左右両側に付いています。
マルシンさんのアナコンダを最初見たときは酷くちゃちく見えた記憶が鮮明にあるんですが、M629はそこまで気になりませんでした。理由はアナコンダほどギシギシと音のしない事と、全体的にちゃちぃからそこだけが気にならないって、この話題はタブーでしたw
とりあえず、そこまで酷くはないと思います。(当社比w)


セーフティ
マニュアルセーフティはトリガーの根元に設置されています。
セーフティはハンマーがレストポジションの状態で操作でき、 右の画像のようにハンマー方向に押し込んでON、ハンマーがロックされます。
手前に引いてセーフティはOFFです。
(画像にマウスを置くとOFF状態の画像に変わります)


スイングアウト
購入して直ぐ、早速]カートリッジを手に取りたく、スイングアウトしようと思ったんですけど・・・

すいんぐあうっ

すいんぐあうっ!


スイングアウトォォ!!
ヨーク ・・・超硬かったw
さすが手組み(?)超ヨークが硬いんです(苦w
しかも、ヨークがダイカスト製なので、ABSのフレームの中で一際目立つんですよね。 気になる人は気になるかもなぁ、自分は全然気にならないんですけどねw
購入して4ヶ月、今は全然問題無いですよ。最初だけ少し渋かっただけでしたね。

]カートリッジ ]カートリッジ
さて、マルシンさんのリボルバーの最大の魅力であるカートリッジなわけですが、 今回はそのカートリッジが更なるパワーアップを行いました。
それが]カートリッジと名付けられたこの新造カートリッジです。
今までのマルシンのカートリッジは若干リアルさに掛ける所が難点でしたが、]カートリッジは見事にそれを払拭していますね!
まるでモデルガン用のカートリッジかと思うほどのリアルさになったと思います。
手にとって見るといい感じの重量感があり、測ってみると27gありました。6発で160g。
中々なウェイトアップになっていますね。
シリンダー前部 旧モデルだと、シリンダー前部からはシリンダー内の真鍮色のカートリッジ内部が見えて居たんですが、シルバーの弾頭部分のお陰で見栄えが違います。
BB弾装填 BB弾は1カートリッジに1発ずつ先から装填します。右側のカートにはBB弾が装填されています。BB弾をあてがって指で軽く押すと、プチっと言う感じがして装填完了です。



シリンダー
今回]カートリッジを新造するに当たり、シリンダー部分も再設計され、 シリンダー内のインサートが無くなりました。
新しいシリンダーは弾薬を装填する穴と穴の間の部分が切り取られています。 これが新設計の安全なシリンダーらしいんですが、強度を落として実弾の発射には耐えられないようにしているって事なんだと思います。

エジェクター・ロッド 勿論、エジェクター・ロッドは実銃通りに可動します。
シリンダー前部 カートを装填した状態ではこんな感じ。

エジェクターロッドの不良(?) ただ、実銃では炸薬の爆発でシリンダーに張り付いた薬莢を強制的に排除する装置なので、撃ってもカートリッジが膨らまないM629では、カートリッジがエジェクター・ロッドを外れてシリンダー内に落ちてしまう事があります。

弾比較 ちなみに今回のレビュー用にマルベリーフィールドさんの.44マグナム弾ダミーカートリッジを購入してみました。二つの大きさはほとんど変わりませんでした。


スピードローダー
実弾のサイズとほぼ同径のカートリッジなので、そのまま実銃用のスピードローダーが利用できます。 旧カートリッジではインサートに引っ掛かってなかなか上手く入らなかったのですが、]カートならその心配も無く、利用できますね。
ちなみに画像のスピードローダーはKHS社と言うアメリカのスピードローダーメーカーのものなんですが、M29用を買えば問題なく使用できました。
画像は使用風景です。

リアルダミーカート ちなみに、ダミーカートリッジをスピードローダーに装着したところ。
サイズぴったり! 試しにダミーカートリッジを装填すると、サイズはぴったり! これはこれで、ディスプレイ用にいいかも知れませんね!


サイズ比較
最後にマルシン製のM60チーフと比較。
M629はシリーズの中で2番目に大きいNフレーム、M60はシリーズ中最小のJフレームです。
大きいですねw まぁエアガンですから、リコイルショックはどれも変わらないのですが、 さすがにNフレームくらいのサイズになると、持ち手のサイズを選びそうです。
手が大きくないと取り回しは難しいかも知れませんね。


○実射○
計測方法は室内レンジ5メートル離れたマルイプロターゲットのブルズアイで、 中央にゼロイン。シングルアクションで1ラウンド(6発)ずつ撃ちました。
使用したのはS2SさんのECO BB弾0.20gです。
今回はシューターは友人のヘア。と小林(仮)に協力してもらいました。
結果は次の通り、
シューター命中数グルービング中央からの距離(最小−最大)と向き(時計表示端と端)
具ロック6発37mm4.4mm−7.8mm 6時−7時
ヘア。5発55mm2.3mm−6.8mm 6時−8時
小林(仮)2発57mm2.0mm−7.0mm 4時−6時

リボルバー初挑戦の小林(仮)はどうやらイマイチ狙いが付かなかったみたいです(汗
グルービング自体は37mmとそこまで悪くは無いように感じました。
まぁあくまで5mmではですが・・・(苦w
ただ、全体的に下に落ちる傾向があります。中央にゼロインしても、 最低でも2cm、最大では8cm近く落ちてました。
これは15m離れたら、タブン当てられないと思います(汗
まぁ、グルービングの低さはカート式のリボルバーでは離れられない問題ですからね。
致し方ないのかもしれません。
あえて言うなら。

趣味銃に命中性はいらね!!!

って事でしょうかねww

DATA

□DATA□

  • マルシン製
  • 18才以上、可変HOP UP仕様
  • 使用弾、6mmBB弾
  • 全長、273mm
  • 重量、737g(カート6発装填時)
  • 装弾数、6発
  • 価格、<ブラックABS>9,800円(税別)

  •     <シルバーABS>12,800円(税別)


○総評○
外観から実射性能まで、1万円以下と言う低価格設定にしては良く出来ているのではないかと思います。
何より、Xカートリッジのリアルさがハンパないです。
そして新設計のシリンダーのお陰で、ダミーカートリッジをそのまま装填可能と言うのは
中々魅力的だと思うのは私だけでしょうか?w
これなら、カートリッジをダミーに変えてちょっとしたモデルガン気分で机の上に飾っても、 何の問題もないと思いますよ。
ただ、やはり気になるのは629Classicと言う刻印ですね。
今更ながら、ダブりとか気にせず、シルバーモデルを買っておけばよかったと・・・(ry
それと、このClassicと言うのに付いて自分で少し調査してみたんですが、 やはりちゃんとした理由はわかりませんでした。
M629は1979年に発売され、現行のモデルは4インチと6インチで普通のバレルを装備しています。
ただ発売から1年の間だけ、5インチ、6-1/2インチ、8-3/8インチが生産されていたそうです。
この間のモデルのみがフルラグバレルを装備していたと思われます。
ただ、現在もS&W社の公式HPのカタログに値段入りで表示されているので、真相はわかりません。
なにぶん英語が苦手なもので・・・(苦w
まぁ、このマルシンさんのM629自体はお求め易い価格で、そこそこのパフォーマンスがあり、 カートリッジ式リボルバーの入門機としてはうってつけかと思いました。

(2010/02/27:ページ作成)



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見惚れた人はすでにアナコンダの餌食です(苦w


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